「……本当に私でいいのかなって……思って…ですね、はい」 観念して本音を漏らせば、途端に眉間に皺を寄せた先輩。 そのままずかずかと私の方へまっすぐ向かってきた。 「何?俺じゃ不満って言いたいの?」 「そうじゃなくって!ただ、きっと私じゃ先輩の足引っ張っちゃう……」 支えられるような、そんな存在になりたいのに、それじゃあ元も子もない。 ぐっと唇を噛めば、おでこに衝撃が走った。