「……そんなに私の存在って恥ずかしいかな?」 「は?」 「そうだよね。いつもあんな綺麗な人と一緒にいれば、こんな年下のめんどくさい女なんて見せられるわけないよね」 「ごめんね」そう謝れば、私の腕を握っていた拳にぐっと力が入った。 「いたっ………」 「何それ。バカにしてんの?」 離して。と顔を上げた私の目に写ったのは、今までにないぐらい怒っている功希の姿だった。