少し高価そうな小さな紙袋を携えて家へと帰る。 「ただいまー」 そう言って鍵を開けた瞬間、いきなり被さってきた人影にびくりと肩が強ばった。 「ねぇ、もうそろそろ俺も我慢の限界なんだけど」 肩口に頭を添えて、ぎゅっと抱きついてくる功希の背中に自然と腕を回せば、何故かすごい勢いで体を引き離された。