そのままぐっと力を込められる。 「痛たたたたたた」 「ぎぶぎぶ!」と何回か叫ぶまで、功希の手は私の頭から離れることがなかった。 「ふんっ」という音が似合いそうな態度で体を翻す功希。 その耳はほんのりと赤く、照れ隠しだと分かるには十分だった。 か、可愛いっ! そんな功希についぎゅっと抱きつく。 そうすれば、いきなり背後から抱きしめられて驚いたのか、ピクリと体が跳ねたのだった。