「人の小さい頃勝手に見たんだから、莉乃の写真も出しなよ」 本気で小さい頃の写真を見られたのが嫌だったのか、むっとしている。 「そ、それは追々………にしても、可愛かったよ功希!」 フォローを入れようと笑って言えば、何故か眉間の皺がさらに深くなった。 「…………」 「……私としては功希の小さい頃が分かって、嬉しかったんだけどな」 ぽつり、と呟けけば、私の頭の上に功希の手が乗った。