「これは……幼稚園の年長さんの時のね。劇で、主人公の勇者をやらせて貰ったの」 並んでいるのは、同じ格好をした3人の男の子たち。 剣を構えたり、盾を掲げたりと勇者っぽいポーズをしている2人に挟まれた功希は、まるでめんどくさそうに剣を支えにして立っていた。 この頃からこんな感じだったの……? あまりの功希らしさについ笑みがこぼれる。 ページをめくるごとにどんどん笑顔の写真が消えていくのが分かった。