「だから、莉乃はバカだけど不細工じゃないって言ってるでしょ」


「ほー。バカねぇ。織部はもっと才色兼備!みたいな女と結婚するのかと思ってたわ」


「だってそんな女、何でもこなす織部からしてみたら釣り合わなくねー?」と周りに同意を求めている先輩。


そして、その言葉にいち早く反応してしまったのは織部さんだった。



「莉乃が俺と釣り合わない?は?それ本気で言ってんの?

莉乃ほど純粋で真っ直ぐで可愛くて良い女なんて今まで会ったことないし、会いたいなんて思ったこともないし。

だいたい莉乃の良さが分からないやつに莉乃のことどうこう言われる筋合いない。

というか、たとえお前にとって莉乃が不細工だったとしても俺にとってあいつは1番可愛いんだからいいんだよ。

むしろお前に莉乃の可愛さ分かられる方が嫌だね。

それに、この前だって怖い番組嫌いなくせに俺に付き合って我慢して見て、怖くて眠れなくなったって袖掴んで涙目で訴えてくるんだよ?

あんな可愛い生き物他にいると思う?

他にも………………。」