「これなら余裕でパレードが見れますね!」


「なるほどね……」



観覧車に無事に乗り込んでそう言えば、外を見ながら納得したらしい先輩。

しばらくすると、大きな音楽とともにぱーんと大きな花火が上がった。


「わぁ……っ!」


下で見るよりも迫力のある花火と、園内全体を照らす明かりに感動する。


すごいなぁ、と眺めていれば先輩が口を開いた。


「こっちに莉乃の好きなキャラがいるよ」

「えっ、ほんとですか?」

向かい合って座っていた私は、先輩の隣へと移動する。

窓の外を見れば、確かに私の1番好きなキャラが光に照らされ踊っていた。