無事にお城での写真を撮った後、お昼を食べるとまたアトラクションへと向かう。


絶叫系へと臨んでいれば、めずらしく先輩が足を止め、私の腕を引っ張った。



「ここ入ろうよ」


そう言われて横を見れば「恐怖の館」だなんて血文字で書かれた、いかにもな感じの建物。


「えっ……ここですか?」


嫌です、と答えるよりも早く、先輩はとてつもなく楽しそうに私の手を引っ張って入り口へと向かっていった。