「お城の先っぽまで写ってたら別れないっていうジンクスがあるんです」

「ふーん」


いかにも興味ないです、みたいな返事をするけれど、先輩の目は未だに画面へと注がれている。

ほんとはこういうの興味あるのかな?


「他にも、1日で全部のキャラクターと写真を撮れたら良い出会いがある、とか
カップルで来た人がこの遊園地で開いたウェディングの鐘を聞いたら結婚出来る、とか
観覧車のてっぺんでキスしたら幸せになれる、とか色々あるんですよ!」


「ふーん」


そんなことを思って説明するけれど、やっぱり興味なさそう。

じゃあ一体何をそんなに見てるのかと画面を覗いた私は慌ててカメラを取り上げた。