私の意地悪な旦那様



「ねぇ、何やってるの?」


「ひぃっ!」



ドスの利いた低い声で、尻餅を付いている青年を見下ろして睨みつける功希は、私から見ても十分怖い。

そんな功希に直接睨まれている青年は、恐怖でその場から動けなくなっていた。



「誰の許可を得てこの家に入って、莉乃に触ってるの?」

「……………ひっ、す、すみませんでした!!」


ちっ、と舌打ちしてポッケから携帯を取り出した功希は素早い手つきで警察へと連絡を入れる。

しばらくしてやってきた警察に引き取って貰うと、事情聴取は後日ということになり、警察が帰って行った後の家は、しーんと静まりかえっていた。