「……今日遅くなるけど、戸締まりちゃんとするんだよ」


「分かってますって!子供じゃないんだから、大丈夫」



「行ってらっしゃい!」と功希を送り出して鍵を閉める。

功希にしては珍しく、仕事場の人たちの納涼会の誘いを承諾したみたいだ。


昔からだけど、あんまりわいわいするのが好きじゃない(というか嫌いな)功希は滅多にそういうのに参加しない。

そんな功希だから、仕事場で嫌われてたりしないか心配で……。


だから、こういう時には強引に行くよう勧めなければならないのだ。