朝、鳥の鳴き声が聞こえて目を覚ます。 寝ちゃってたんだ……と重たい目を擦りながら体を起こしてみれば、隣に功希の姿はなかった。 時計を見ればまだ5時過ぎで、いつもなら功希もまだ寝てる時間。 なのに、隣にはその姿おろか温もりすら感じられなかった。 帰ってこなかったんだ。 昨日見た光景が頭に浮かんでは消え、じんわり目を熱くさせる。 嘘だ、違うって信じたかったけれど、もう信じられそうな心をもてそうになかった。