「………何でそんな顔赤いの?」

「へっ、あ、うん。逆上せちゃったのかなぁ?」

へへっと笑う私に「バカじゃないの?」と毒づく。

そんなやりとりをしていれば、サークルの人たちは織部君をからかい始めた。


「優しくしないと逃げられるぞー」

「莉乃ちゃん可愛いからいつでも逃げておいで」

「むしろ織部なんかやめて俺のところに来ない?」


どう対処すればいいのか分からず、あははと笑って誤魔化していれば、突然後ろから首に腕を回された。