私の意地悪な旦那様



それでも、私はまだ素直に先輩と向き合えない。


顔を上げない私を見た先輩は「まだ何かあるの?」と困ったような口調で私の頭を撫でてきた。



「………先輩、私のこと、どう思ってますか?」


言葉を口にすれば、不意に撫でていた手が止まる。

頭から離れた手に、ああやっぱり。と自嘲すれば、突然顎を捕まれて無理矢理顔を上へと向けさせられた。



「な……っ!?」

反論しようとした言葉は全部先輩へと飲み込まれる。

たまにする優しいキスじゃなくて、荒々しい、息も出来ないぐらいのそれに、力が抜けていくのがわかった。