「何か勘違いしてない?」
「………何も」
もう放っておいてくれてもいいのに、やたらと引き留めてくる先輩にだんだんとイライラしてくる。
不機嫌そうにそう言った私の体は、後ろへとかかる力に従ってふらりと倒れ込んだ。
ぽすり、と気付けば先輩の腕の中。
慌てて胸元を押してみるけれど、その腕は緩まるどころかむしろ力強く私を包み込んだ。
「さっきのは、サークルの先輩なだけだから」
そう言った先輩だけれど、じゃあなんで朝からあの女の人が先輩の家にいたの?
先輩はあの女の人がいる空間で寝てたの?
あの人は先輩の家によく来てるんじゃないの?
次々と浮かぶ疑問から、私は素直に頷けない。
そんな私を見て、先輩はちゃんと1から説明してくれた。



