「ふーん……いいよ」 「…え?」 聞き間違えかと思って功希の顔を見る。 その顔は今まで見たこともないような冷たい表情をしていて、さっきの言葉が現実なんだと分かってしまった。 「何驚いてるの?離婚したかったんでしょ?」 「そ、それは………」 「なら良かったじゃん。ほら、早く名前記入しなよ」 電話台からペンを取って、記入し始める功希。 その姿に堪えきれなくなった涙がこぼれた。