先輩がボールを持ちコートの上にいった。


しかし、俺は先輩の異変に気が付いた

(なんか、姿勢が悪い??)

先輩が放したボールは、ゴールまで届かず落ちたのだ。


「えっ?」


「あー、やっぱり届かなかったかー笑って原田ーどこ行くんだ?」


先輩の言葉も耳にしないで、俺は裏庭で

「なんなんだよ、なんで笑ってるんだよ!!」

イライラしていた。


「やー、やー、1年が部活サボりですか?」


伊月先輩だった。

「先輩、試合出ないんですよね?それにふざけてるんだったらバスケ止めてください!」


「はっ、なんでそうなる?」

「俺が目指していた先輩がもういない。それにふざけてる先輩見るとイライラするんです。」


あんなに、憧れていたのに。

「私はふざけてないけど?原田の決め付けじゃない?」

むかっ! ドッン

「いったー、先輩になにすんの?」

俺は先輩を壁に押し付けていた


「そうやっていつもいつも!ならなんでゴールまで届かなかったんですか?」

俺は先輩に我を忘れて聞いていた