放課後

俺は帰らず伊月先輩を待っていた。

「うわっ!原田?先に帰るんじゃ?」

「やっぱり、待ってることにしました」


まー、最初からそのつもりだけど。

「先輩、左腕見してください。」

「はっ?なんで?嫌だよ」


なんで、山口先輩には

「山口先輩には、見せてるじゃないですか!!」


「弘人?なんで弘人が」

とぼけてる

「本当は辛いんじゃないですか?左腕が使えなくて」


それなのに、いつも無理して笑って

「原田さー、ムカつく。」


はい?

「そりゃ、辛いよ。バスケの試合出たいよ。けど弱音吐いたところで治らないから我慢してるの!!分からない?

もうさー、首つっこまないでくれない!?」


そんな事思ってたんだ。


「ごめんなさい」

ベシッ

「別にいいよ」


それから、俺たちは別れた