「そうか・・・」 白石はすべてを聞き、俺の肩を掴んだ。 「僕らは敗北者というわけじゃな」 「うん」 「後悔しとるか?」 「ちょっとね」 「そうか・・・よし、決めたぞ!」 白石が俺の顔をじっと見る。 「これから僕らはお互いを助け合うんじゃ。僕は君と相生さんがうまくいくように。そして、君は僕と香恋ちゃんがうまくいくように」 「なるほど、協定か。いいんやないか?」 住岡が笑う。