事態が収束して5分後。 「京介、次」 とうとう面談の順番が回ってきた。 俺は、資料室へと入った。 そこで北村先生が座っている。 「んじゃ、そこ座って」 促され、俺は北村の目の前にあるパイプ椅子に座った。 「名前は?」 「・・・藤原京介です」 「ふじわら・・・ああ、これか」 警察に捕まったことはないが、取り調べってこういう感じなんだろうなと思う。 「趣味は?」 「サッカーです」 「サッカーか。じゃあ、将来はサッカー選手か?」 「将来・・・」