条件も前回の時と同じ、相生のお母さんと北村先生の同伴の下、美術室を使えることになった。 それよりも、一度、中止にした北村先生がなぜ、今、OKを出してくれたのか。 それがわからない。 わからないが・・・ 何とかなりそうだ。 これなら仲直りがうまくいくかもしれない。 希望が見えた。 「じゃあ、納涼大会の打ち合わせでも始めますか」 九がそう言い、ソファーに座るのを俺たち4人はただじっと見ているだけしかできなかった。