ただ、これで、このまま転校する方がいいのかもしれないと思った。 そうすれば、別れが辛くなくなる。 まあ、相生に関しては夏休みとか、冬休みも会えるだろうし。 俺は、公園で高瀬と常磐と分かれ、帰路に着いた。 そこで、九の家の前に座り込んでいる九がいた。 気まずい。 俺は、顔を合わせないように自分の家へ入ろうとしたその時、 「ちょっと付き合ってくれない?」 九が俺にそう言った。