教室の前の廊下に人だかりができている。
それをかき分けると、そこには、机や椅子が倒れていて、誰かと誰か・・・いや、数人だろうか。
もみくちゃになっている。




なんだこれは、と思う前に目に入った光景。





殴り合う住岡と大島と高柳と九と香恋。
それを止めようとしている白石と西田。
しゃがんで泣いている、琴吹。
それをなだめている相生。




「お前、もう一回言ってみろよ!」




「はあ?お前には関係ないやろーが!!」




「あんたどこまで最低なわけ!?」




「私は思ったこと言っただけでしょ!?」




「はあ?なんやて?お前、どういうことや!」




「ちょ、ちょ、みんなやめいって!!」




「そうよ!ね、落ち着こ?ね?ね?」




「・・・」




俺は、傍にあった椅子を思いっきり蹴った。