そして、晩ご飯。 鍋を囲みながら、父さんは缶ビールを開ける。 それもいつもの決まり。 だけど、今夜はなぜかまだ、缶ビールを開けようとしなかった。 いつもなら真っ先に開けているのに。 もしかして・・・ 「お酒やめたん?」 俺の問いに父さんは黙ったままだった。 あれ?っと思い、母さんを見る。 母さんは、ネギや豆腐を鍋に入れていた。 静かな食事。 静かな時間が流れた。 そして、母さんがエビを鍋に入れ始めた頃、父さんが箸を置いた。 「みんなに話がある」