「ねえ、どう?いっぱい跳べる世界の居心地は?」 こうして話している今も九は、縄を止めない。 もう数えてもいなかった。 「最高・・・やな」 「でしょ?なわとびって楽しいんだよ」 「そういえば、九は、なんでなわとびが得意なん?」 「えっと・・・ね・・・お母さんに教えてもらったからだよ」 「え?」 俺は、その言葉に動揺して、縄を踏んでしまった。