「優くん!次メリーゴーランド!!」 彩花はあれに乗りたい、 これに乗りたいと 色々な所へ走っていく。 もう遊園地についてから、 かなりの時間がたった。 外は暗くなり始めて、 森のなかにあるこの小さな遊園地は どこか悲しげな表情をしている。 「彩花、疲れた...。 ちょっと休憩させて 」 「えー、全部まわりきれないじゃん!」 どうやら彩花は すべてのアトラクションを 回るつもりだったらしい。 「ジュース買ってきてやるから」 僕は自販機を探し、 歩き始めた。