「お、覚えてないのか?」





「ちょっと司、何したの?」





「知らねえよ!」





司は何も覚えてないみたい。





「俺は中3の頃、付き合ってる女がいた。俺、そいつのことまじで好きでさ。でもそいつには他に好きな人がいたんだよ。それが...司、お前だよ。」





「はぁ?なんだよそれ。」





司は呆れたように言った。





「でもそれじゃあ司を恨む理由が分からない。」





そんなのただ司がモテてたって話でしょ。





「彼女はお前のこと好きだったけど、叶わないからって俺と付き合ってた。それなのに女遊びのひどいお前は、俺の彼女にも手を出したんだよ。それを覚えてないなんてやっぱり最低だな。」





.....そんなことがあったんだ。