あと、11分





けれど、それははらはらと劣化した壁が脆く崩れ落ちるように消えて───なくなる。



「し、……き……っ」


涙が、ぽつりと頬から零れ落ちる。






シキという人物は、


この学校には、誰一人として、存在していなかった。