(ああ、)
「……」
(俺って、こんなに、単純だったけ)
顔が熱くなって、小さくうめき声を漏らしながら俺は小さく頷く。
シキは照れくさそうに視線を下に向けてしまう。
(もしかして……シキが、好き……かも、しれないなんて)
「どんだけ単純なんだ、俺は」
はあーとため息を漏らしながら、火照る両頬を手で覆い隠して呟いた、そのとき。
「───ったく、委員長も人使い荒いよなぁ」
「しゃーねーよ、いいんちょ、いろんなとこで指示役してるし」
廊下のほうから話し声と、こちらに向かってくる足音が響いてくる。
まさか、まさか。
と俺は立ち上がって、シキと一緒に窓からこっそり廊下のほうをのぞいてみる。クラスメイトの山崎と飯田の二人がこちらに向かってくるのが、見えた。
ここで俺がシキと二人、いるのを見られたら何を茶化されるかわかったもんじゃない。
俺はぼおっと覗いているシキの腕をつかんで、奴らが入ってくるドアの反対側に移動して、そっと積み上げられた机の陰に隠れる。



