あと、11分





「別に、嫌とかじゃ、ないから」

「……」


穴が開いてしまいそうなほどに、見られている。


今彼女と視線を合わせて話したりしたら、絶対に彼女以上の赤面をぶっこくに違いない。それだけは、

絶対に避けたい。

かっこ悪すぎ。



「……この後用事とか、無いなら、ちょっと……俺に付き合ってくれる」



あー恥ずかしい。

死ぬほど、恥ずかしい。

自分からこんな言葉が出るとは思わなかった。世界大発見くらいの衝撃。凪なんかが聞いたら卒倒しそう。


……でも、シキからの反応はまったくなかった。俺はちっぽけな勇気を振り絞って、逸らしていた顔を真正面に向ける。