俺はそう思いながら顔を少しずつ逸らして、
「……くしゅっ」
「ふ、は……っ」
我慢の限界だった。
思わず吹き出して、笑いが止まらなくなってしまう。
何だろう、シキが隣にいるととても安心する。いつだってぎこちなく生きていたのがウソみたいに。
シキは困ったのと怒ったのを半々に分けたような不思議な、面白い表情で俺の濡れた白いシャツの袖を引っ張って、
「わ、笑わないで」
「寒いなら寒いっていえばいいのに」
「……別に、寒くなんて、ないもの」
「よく言う」
表情をあまり変えないシキが、恥ずかしそうに白い肌を薄い赤色に染めながら顔を伏せる。なんか、くすぐったい。
背中あたりをずっと誰かにこしょぐられてる感じ。でもそんなに嫌な感じではなかった。



