『願い事を、叶えに行く。
きっと、よろこんでくれる』
願い事?
何かを、誰の。おそらく、2891という人の願いを。
俺は何か食い入るように、ページを捲る。
「……なんで」
次のページは、白紙だった。嫌な予感がした。ぞっと背筋が凍るような、そんな冷たさが這う。
もう一度捲る。ない。捲る。ない。捲る。捲る。捲る。ない、ない、ない。捲る、捲る。捲る。捲る。捲る。捲る。ない、ない、ない。捲る。
捲る───な、……いや、あった。
最後から数ページくらいの、真ん中に。その文字を見て、俺は息を呑んだ。
くらりと、世界が滲んで、涙が零れ落ちる。喉の奥が張り裂けそうになるくらいに乾いて、乾いて、きりきりする。目から蒸発でもしているんじゃないかってほど、水分が抜けてしまったみたいに、立ちくらみがする。
そこに書いてあったのは───



