あと、11分



一番奥に、まるでそれを隠すために、放り込んでいたみたいに、それはあった。


ノート。

ノートの端はめくれあがっていて、しかもかなり黄ばんでる。表紙はよぼよぼで、結構使い古されているみたいだった。



「……こんなの、俺、いつ」



手に取って、ペラりとページをめくる。

最初に書かれていたのは、汚いひらがなばかりの文字で最悪だと書かれていた───




『最悪だ。夏休みが始まってすぐに、こんなことになるとは』


「ぶっ」

思わず吹き出す。

なんだこのちょっと大人ぶりましたかん満載の日記。俺小学校の頃、こんな痛い奴だったけ。

もうちょっとクールだと思っていた。