「……そんな簡単に、見つかるわけないかぁ」
ばたんっと埃っぽい地面に腰を下ろして、小さく息を吐いた。
ふと、隣にあった段ボールが目に入る。なんとなく、その段ボールについていたガムテープをはがして、ふたを開ける。
ふわっと埃が舞い上がる。
手で払いながら、その段ボールを覗き込んだ。あ、これ。
「懐かしー」
俺が小学校のころに使っていた筆箱や、ノート、教科書や漫画、いろんなものがごちゃ混ぜになって放り込んであった。
筆箱は缶のやつで、ふたを開けると折れたえんぴつや硬くなった消しゴム、赤鉛筆が入っていて。思い出に浸るように、俺は次々と段ボールの中を出して───そして、止まった。
「……あ、れ」



