あと、11分



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家に帰ってからの俺の行動といえば、夕雨と俺の家のちょうど真ん中にある小さな倉庫の物色だった。

コソ泥というわけでもないし、金目のものがないことは俺がよく知っている。俺と夕雨の両親は仲がいいから、こうして振る錆びた倉庫を共有して使っているのだ。


倉庫、といっても物置みたいなもので、もう使わなくなったものばかりが置いてあるのだけれど。

積み重なった埃かぶった段ボールを懐中電灯の頼りない明かりに照らしながら、俺は探していた。


香澄が言っていたこと。

シキと、夕雨は知り合いかもしれない。


もし、夕雨がシキが生きていたころに病院を訪れていたのなら、シキが記憶を思い出すきっかけになるかもしれない。


夕雨に直接は、聞けない。

また同じ失敗を繰り返すわけには、いかないから。


ならまずは些細なきっかけでもあるんじゃないかって、こうして倉庫を探しているわけだけれど。