「そう、良かった」 夕雨は小さくそう呟くと、何事もなかったかのように席に立ちあがって背伸びをし始める。 今のが本当に起こったことなのか、疑うくらいに。 しばらく、無言が続く。 それを破ったのは、 「───いいんちょー、スイー、終わった?」 俺たちを迎えに来た、凪だった。