あと、11分


そのままじゃ、じゃ、じゃ、と掘り進めて───俺はそれを取り出した。

錆びついて、土もかかっていて、よく見えないけれどそれは綺麗ながらをあしらったお菓子の缶。

これが、シキの言っていた答え。唯一、取り戻した記憶。そして、香澄を助けるための、シキを思い出すための唯一の手がかり。


がこっと音を立てて、俺はその缶を開けた。






そこに入っていたのは、


「───なんだこれ」


とても、くだらないものだった。