そのままじゃ、じゃ、じゃ、と掘り進めて───俺はそれを取り出した。 錆びついて、土もかかっていて、よく見えないけれどそれは綺麗ながらをあしらったお菓子の缶。 これが、シキの言っていた答え。唯一、取り戻した記憶。そして、香澄を助けるための、シキを思い出すための唯一の手がかり。 がこっと音を立てて、俺はその缶を開けた。 そこに入っていたのは、 「───なんだこれ」 とても、くだらないものだった。