ぐらぐら揺らしながら、香澄はそう訴える。
「もう、姉さんには、逢えないんだ。
俺がいなくしてしまったから、俺が姉さんを追い詰めたからっ。俺が!俺が、殺したんだ」
香澄の視線の先に、シキが立っていた。
シキは何度も何度も、香澄を止めようと引っ張ろうとするけれど、その手はするりと抜け落ちて、それでも何度もシキは止めようとする。
そして、その腕がぴたりと止まった。
何かを、思い出したように。ぴたりと。
そして、シキは顔を上げた。その表情に、俺は目を見開く。
だってシキは───
「もしも、もしも……っいるのなら……!
いるなら、俺にも、姿を見せてよ……、シキ姉さん」
───香澄と同じように、泣いていたんだから。



