夏休みの準備期間を経て、9月からはすぐ文化祭があるから午後は準備にまるまる費やされてる。
今はその真っ最中だった。
教室だと邪魔になるってことで俺たち(俺は?)は一階の埃っぽい演習室でせっせとレポートを書いていた。
そういえば、うちのクラスはお化け屋敷やるって言ってたっけ。
夏休みの準備期間中もあんまり行ってなかったから、どの辺まで進んでるのかも知らないし。
お化け、ゴースト、幽霊……。
そんな響きに、俺は朝凪と話したことを思い出した。
椅子をがたがたなせながら、俺の書いているレポート用紙を目で追っていた彼女に何気なく、
「なあ、夕雨」
「へいへい」
「───この学校で自殺して死んだ霊がいるって、知ってる?」
息が、止まった。



