なら、誰を。
誰を、頼ればいい?
まず、シキを知っている奴しか多分、彼女を視ることができない。そして、時間は限られている。
俺が知っていて、そして、シキを知っている人物……そんなの、いるわけ。
「───あ」
いた、一人だけ、いた。
───『自殺なんかじゃ、ない』
───『シキ姉さんは、自殺なんかしてない……!!』
屋上へ続く階段で、俺に掴みかかってまで自殺じゃないと否定した、アイツ。
男にしては高くて、透き通った声。
そして、浮世離れした綺麗な顔それは、どことなく……シキに、似ている。
香澄。
アイツなら、もしかしたら。



