あと、11分




「───」




───声がでない。


足が無意識に動いた。その足音は、たんっと自分の心臓が破裂するんじゃないかってほどに大きく、教室に響く。


その肩が、震える。

それに合わせて、艶やかな長い黒髪が揺れた。


そして。

ゆっくりと振り返って───






「……シ、キ」




───え?


自分の口から出た言葉に、驚く。