あと、11分





「自殺なんかじゃ、ない」


そう、言う。





「シキ姉さんは、自殺なんかしてない……!!」








───シキ。


その名前に、俺は目を見開く。


シキ、シキ、シキ。


何度も、何度もその名前がリピートする。

シキ───あれ。あれ。


なんで、こんなに懐かしい気持ちになるんだろう。

なんで、こんなに胸が締め付けられるほど痛いだろう。