答えない。 答え、られない。 黙った俺を見て肯定と受け取ったのか、夕雨は───俺の腕をぎゅっと掴んですべての感情をぶちまけるみたいに声を荒らげた。 「ねえ……スイ。 だから、そんな子いないんだって……!! お願いだからスイ、私のことを聞いて。シキなんて女の子、ここにはいないの! きっとスイ、疲れてるんだよ。ねえ、スイお願いだから、」 夕雨が訴える。 でも、何かが引っかかった。