あと、11分



そうしたら、シキをこれ以上傷つけることなんて無かったのに。

そうしたら、また辛い目に遭わせることなんて、なかったのに。


息が荒くなる。

頭が体に追いつかなくて、何を考えればいいのか分からなくて頭を押さえた。

泣く資格なんてない。

俺にそんなことする権利ない。


分かっているのに、分かっているはずなのに、視界が滲んだ。


ごめん、ごめん、ごめん、ごめん。

ごめん、ごめん、ごめん、ごめん。

ごめん、ごめん、ごめん、ごめん。

ごめん、ごめん、ごめん、ごめん。


何度も、何度も、何度も謝った。


許されないことも分かっているのに、謝らずにはいられなかった。