……そうか、だから。だから、シキは言ったんだ。 後悔する、って。 きっと、後悔するって。 「……はは、……は、……」 (嘘、こんなの、嘘だ) 声が、漏れる。 その声は遠くの雑踏に消されてしまうほどに掠れて、小さくて弱弱しい自嘲の声。 きっと後悔する。傷つける。 シキは、優しい。 彼女が、シキが一番傷ついているはずなのに、それでもなお、シキは俺のことを考えてくれた。 知らないうちに俺は甘えてたんだ、シキに縋っていた。 シキの優しさに、甘えていた。