俺だって、同じだけれど。
スイなんて女みたいで小さいころは嫌で嫌でしょうがなかった。
俺と同じ表情を浮かべたシキが、困ったように眉を下げて言う。
「シキって……、男の子みたいな、名前だもの」
「そう?俺は好きだけど」
「……っ」
シキがびっくりしたみたいに目を見開いて、あ、の、う、と声を詰まらせながらそのまま顔を伏せてしまった。
なんだ、と思って───それから、俺も彼女と同じように顔が熱くなっていくのを感じた。
(なにさらっと恥ずかしいこと言ってんだよ、俺は……!)
「あーうーっと、あ、なんかさ分かりやすい古典の本とか、ある……かな」
俺は慌てて、適当に思いついた言葉を紡ぐ。



