あと、11分



そのあと、授業が半ばだったから、

というよりもシキともっと話したいという気持ちがあって、俺たちは図書室のあまり使われていない長机に腰を下ろして、しばらく時間を過ごすことにした。


「そういえば、シキはこんなにたくさん本読んでたんだ?

 なんか気になるのあった?」


長机に大量に置かれた本たちを見ながら、俺がそういう。

シキが気に入るものなら、あんまり本は読まないけれど読んでもいいかな、と思った。

正面に座るシキは少しだけ恥ずかしそうに、


「わたしと……同じ、名前があって」


と、言った。


「シキって名前が?」

「……う、ん。珍しいから、気になって」

「ああ、確かに」


シキって名前は、あんまり聞かない気がする。