そのあと、授業が半ばだったから、
というよりもシキともっと話したいという気持ちがあって、俺たちは図書室のあまり使われていない長机に腰を下ろして、しばらく時間を過ごすことにした。
「そういえば、シキはこんなにたくさん本読んでたんだ?
なんか気になるのあった?」
長机に大量に置かれた本たちを見ながら、俺がそういう。
シキが気に入るものなら、あんまり本は読まないけれど読んでもいいかな、と思った。
正面に座るシキは少しだけ恥ずかしそうに、
「わたしと……同じ、名前があって」
と、言った。
「シキって名前が?」
「……う、ん。珍しいから、気になって」
「ああ、確かに」
シキって名前は、あんまり聞かない気がする。



