もしかして、あれが本当に、最後だったから?
だから、シキにはもう逢えない?
嫌だ、そんなの、嫌だ、嫌だっ。
たった一度だけなんて、嫌だ。
もっと話したい、もっとシキのこと知りたい。シキに何度だって───逢いたい。
「シキ、……シキ」
お願いだから、どんな罰を受けてもいいから、どんな苦しみだって耐えて見せるから。
……頼むから。
シキに、逢わせて。
───ドン!
誰かと、ぶつかった。
ぶつかった拍子に、俺の肘が当たったのか手に持っていたらしいたくさんの本たちが、ばらばらと廊下中に響き渡るほどの大きな音を立てて落ちていく。
それはそのこの周りを囲むように広がって、崩れていく。
「……ご、ごめんさ」
そういいながら、彼女がしゃがんで本を拾い始める。



