頭が、真っ白になった。
聞いて回ったクラスの奴から言われるよりも、ずっとその言葉が俺の胸に深く刺さる。
「っっ、うるさい!!」
「スイ」
「うるさいっ!!うるさいんだよ!!シキはいるっ、ちゃんと……いるっ!!」
「ねえ、聞いてスイ」
「───っ」
一気に胸のそこから吹き上がるみたいに、感情が爆発する音がした。そのあとのことはよく覚えてない。
多分、夕雨は俺のことは引き留めなかったと思う。
もう一度顔を上げたとき、夕雨は悲しそうに見つめる瞳が苛立ちばかりを募らせて、そのまま振り返らずに逃げてしまった。



